十五年ぶりの再刊です。この間、「道徳を基礎づける」という問いが、世界的に新たな文脈で考えられています。新しい解題でその一端(「礼」や「親親互隠」の議論)に触れましたので、本文とあわせて読んでいただけると幸いです。
日本の読者へ |
訳者による序 |
緒言 |
1.憐れみをめぐる問題 |
2.性と生について |
3.他者への責任 |
4.意志と自由 |
5.幸福と道徳の関係 |
訳者解題――存在と道徳への問いなおし |
講談社学術文庫のための解題 |
フランソワ・ジュリアン著、
中島 隆博・志野 好伸 訳
『道徳を基礎づける: 孟子vs.カント、ルソー、ニーチェ』(講談社学術文庫)
講談社,
357ページ, 2017年10月
ISBN: 978-4-06-292474-0