
西洋独占主義の呪縛のなかで構築されてきた日本の哲学は、いかなる特徴をもっているのか。世界規模の対話に開かれた日本哲学の可能性を根源から問いなおす試み。 (筑摩書房ウェブサイトより)
| まえがき | |
| 序章 | 日本哲学の定義と範囲を再考する |
| 第一章 | 日本・哲学・とは何か |
| 1.「日本哲学とは何か」と問うことは何を意味しているか | |
| 2. 近代以前の日本に哲学はあったのか? | |
| 第二章 | 西洋独占主義的な哲学観を問い直す |
| 1. 哲学の西洋中心主義と西洋独占主義の問題 | |
| 2. 西洋における絶えざるメタ哲学の議論 | |
| 3. 西洋独占主義的な哲学観の生成と終焉 | |
| 4. 迫りくる多元的哲学観へのパラダイム・シフト | |
| 5. 開放に導く生き方としての哲学 | |
| 6. 非西洋の宗教、芸術、哲学―――包摂する暴力と排除する暴力のジレンマを乗り越える | |
| 第三章 | 日本哲学の定義を問い直す |
| 1. 日本哲学の競合する諸定義 | |
| 2. 日本哲学についてのいくつかの一般化 | |
| 3. 普遍性への特殊な諸アプローチの集合としての日本哲学 | |
| 4. 世界哲学の対話への貢献としての日本哲学 | |
| 5. 日本における哲学の(主に)部分集合としての日本哲学 | |
| 第四章 | 日本哲学の内容を問い直す |
| 1. 『オックスフォード・日本哲学への手引き』のトピック選定について | |
| 2. 『オックスフォード・日本哲学への手引き』概要 | |
| 終章 | 世界における日本哲学、日本における世界哲学 |
| 参考文献 | |
| 解説 世界の思考資源としての日本哲学 中島隆博 |
ブレッド・デービス 著・中島隆博 監訳・竹花洋佑 訳・長野邦彦 訳
『日本哲学――世界哲学への貢献』 (筑摩選書0312)
筑摩書房, 368 pages, 2025.9, ISBN: 978-4-480-01826-7