書物の運命というのは不思議なものです。今回縁あって、『『荘子』――鶏となって時を告げよ』(岩波書店、2009年)という作品が、講談社学術文庫に収められることになりました。名称も『荘子の哲学』と改めて再出発です。この本のポイントは、『荘子』の哲学の核心は物化にあるというものです。再びの航海がよいものであることを念じております。
プロローグ |
第Ⅰ部 書物の旅路 『荘子』古今東西 |
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第二章 中国思想史における『荘子』読解――近代以前 |
第三章 近代中国哲学と『荘子』――胡適と馮友蘭 |
第四章 欧米における『荘子』読解 |
第Ⅱ部 作品世界を読む 物化の核心をめぐって |
第一章 『荘子』の言語思想――共鳴するオラリテ |
第二章 道の聞き方――道は屎尿にあり |
第三章 物化と斉同――世界そのものの変容 |
第四章 『荘子』と他者論――魚の楽しみの構造 |
第五章 鶏となって時を告げよ――束縛からの解放 |
エピローグ |
参考文献ガイド |
『荘子』篇名一覧 |
学術文庫版へのあとがき |
中島隆博 著 『荘子の哲学』
講談社学術文庫, 240ページ 2022年6月 ISBN: 978-4-06-528342-4
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