中国が日本を抜いて世界第二位の経済大国となり、アメリカと肩を並べようとしている。
軍事力においては規模だけでなく性能・技術が飛躍的に向上し、
金融市場ではドル圏最大の債券市場となっている。
…アメリカの一極支配が揺らぎ、
財政悪化によりEU市場が停滞するなか、
西洋的な価値観や理念の優位性も危うくなっている。
進行途上国にとって中国は、どのような発展モデルを提示しているように映るのだろうか?
グローバルな情報空間が既存の支配体制を壊す可能性があるなかで、<北京コンセンサス>の今後の行方は?
(表紙より)
はじめに | |
---|---|
第1章 | 中国の台頭と世界秩序の変化 |
第2章 | ワシントン・コンセンサスの興隆と衰退 |
第3章 | 中国効果 |
第4章 | 席巻する「国家資本主義」 |
第5章 | 中国は変わるという神話 |
第6章 | 混乱するアメリカの対中政策 |
第7章 | 中国台頭への処方箋 |
おわりに |
ステファン・ハルパー著
園田 茂人
、加茂 具樹 訳
『北京コンセンサス』
岩波書店, 312ページ
2011年10月
出版社の紹介ページへ
園田 茂人 教授のウェブページへ