本書は末木文美士、若松英輔、中島岳志、安藤礼二そして中島隆博による、「死者と霊性」をめぐる座談会と、各自が関連して書いた論考からなっている。コロナ禍の現在、死者を死者として弔うことも困難になってきているが、その背景には近代的な死生観が色濃く存在している。それを批判的に相対化しながら、「死者と霊性」をめぐる新たな議論を起こしたいと念じて作った本である。この本がなるまでには、五名の参加者による数年間の研究会の積み重ねがあったことも付言しておきたい。
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