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ヴィクラマシーラ・ワークショップ連続講演会のご案内 (9月14日～17日)
このたび，9月14日（金）～17日（月・祝）に東京大学東洋文化研究所で行われる「ヴィクラマシーラ・ワークショップ (The Vikramaśīla Workshop)」の一環として，下記の要領で公開講演会を開催いたします．このワークショップは，科学研究費補助金基盤研究(B)「ヴィクラマシーラ寺院の学僧の著作群における密教思想の位置づけに関する総合的研究」（研究代表者：久間泰賢）が主催するものです（共催：東京大学東洋文化研究所，ナポリ東洋大学）．ワークショップそのものは，サンスクリット語で書かれたインド密教文献の読書会，および国内外の研究者の講演会という二つの要素から成りますが，そのうちの講演会については，一般の方に公開いたします．
本科研プロジェクトが扱うのは，後期インド仏教の一大中心地であったヴィクラマシーラ寺院において，密教思想が他の仏教思想とどのように関係づけられていたのか，という問題です．密教思想が他の仏教思想に対して優越性を主張することはよく知られていますが，どのような仕方で優越しているのかという点については，未解明の部分が多く残されています．今回の連続講演会では，ヴィクラマシーラ寺院の主な学僧たちの著作と，同寺院が所蔵していたと思われる仏教文献群に焦点を当てて，この問題を多角的に考察いたします．
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます．
※各日2名の発表（各30分，簡単な質疑応答を含む）の後に，全体討議の時間を設けます．当日の発表はすべて英語で行われます．聴講に際しての事前予約は不要です．
講演日時：平成24年9月15日（土）～17日（月・祝）各日16:00～17:30
講演場所：東京大学東洋文化研究所3階 大会議室
お問い合わせ先：三重大学人文学部准教授 久間泰賢 (kyuma[at]human.mie-u.ac.jp)
講演要旨
講演スケジュール：
＜9月15日（土）＞
講師： Martin Delhey (Research Associate, Centre for the Study of Manuscript Cultures, University of Hamburg)
講演題目：Tracing a Manuscript Collection from the Indian Buddhist Monastery of Vikramaśīla
講師：倉西 憲一（大正大学綜合佛教研究所研究員）
講演題目：最後期のヴィクラマシーラ僧院における学術的傾向を知る一資料 —Ratnarakṣita著Padminīの引用文献—
（英文題目：Quotations in Ratnarakṣita’s Padminī — A Study on Scholarly Activities in the Last Period of the Vikramaśīla Monastery）
＜9月16日（日）＞
講師：Péter-Dániel Szántó (Junior Research Fellow, Merton College, Oxford)
講演題目：The Exegesis of the Catuṣpīṭha by Scholars of Vikramaśīla and Localizing Tantric Buddhist Traditions
講師：種村 隆元（二松學舍大学非常勤講師）
講演題目：アバヤーカラグプタが説く密教の実践
（英文題目：Tantric Practice Taught by Abhayākaragupta）
＜9月17日（月・祝）＞
講師： Dorji Wangchuk (Professor, University of Hamburg)
講演題目： On the Identity and Authenticity of the *Sarvadharmacaryopa deśābhi samayatantra: A Tantric Scripture Associated with the Vikramaśīla Tradition
講師：菊谷 竜太（東北大学専門研究員）
講演題目：ジュニャーナパーダ流における生起次第の伝承について
（英文題目：On the Tradition of utpattikrama in the Jñānapāda School）
講演ポスター
公式ポスター(PDF:2.1MB)
登録種別：研究会関連
登録日時：ThuSep609:06:472012
登録者 ：馬場・藤岡
掲載期間：20120906 - 20120917
当日期間：20120914 - 20120917
