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第16回公開講座(2016年)『アジアの策』講演が東大TVにて公開されました

 昨年2016年に行われた第16回公開講座『アジアの策』の講義動画が東大TVにて公開開始となりましたのでお知らせいたします。

東大TVは「東京大学で開催された多彩な公開講座や講演会を動画でお届けする、大学公式のウェブサイト」(「東大TVについて」より引用)で豊富なコンテンツが日々追加されています。

 今年もすでに公開講座(第17回『アジアの知」)の聴講募集が始まっています。皆様のご参集をお待ちしています。

コンテンツについて

園田教授「中国台頭の国際心理:内外の温度差を中心に」

園田教授が実施してきた質問票調査の結果をもとに、アジア域内で見られる中国台頭の「国際心理」について概観します。
塚本准教授「明末杭州の画家・藍瑛 :その家族と工房の経営戦略」

明末杭州の画家・藍瑛は、なぜヒット商品を生み出し、市場の中で成功することができたのでしょうか? 彼の生きた時代と場所、そして藍瑛絵画の特質や流通経路といった側面から、その理由を考えます。

概要

園田教授:「中国台頭の国際心理:内外の温度差を中心に」
  近年の中国の台頭はアジアにいろいろな変化をもたらしました。日本との関係で言えば、経済的な結びつきが強まり、旅行者などの人的交流は拡大しつつも、外交・安全保障上の摩擦が顕在化するようになりました。中国に対して「親しみをもつ」とする回答は減り、中国の台頭を警戒する声も強まっています。
  では、アジアの周辺地域の人々はどうなのでしょう?彼らもまた、日本と似たようなスタンスから中国の台頭を眺めているのでしょうか。
  この講演では、園田教授が実施してきた質問表調査の結果をもとに、アジア域内で見られる中国台頭の「国際心理」について概観します。

塚本准教授:「明末杭州の画家・藍瑛 :その家族と工房の経営戦略」
  瑛という画家を知っていますか? 彼は、明朝が滅亡し清朝へと変化する社会のなかで活躍し、杭州に巨大な絵画の制作工房を構え、大量の作品を市場に送り出しました。そして、子や孫に囲まれて長寿を全うしました。その姿は、戦乱のなかで命を落としていった他の文人画家たちとはすこし違います。
  なぜ藍瑛は、絵画と言うヒット商品を生み出し、市場の中で成功することができたのでしょうか? この講演では、明末清初の杭州という時代と場所、そして藍瑛絵画の特質や流通経路といった側面から、その理由を考えます。



登録種別:研究活動記録
登録日時:ThuSep1412:13:512017
登録者 :園田・塚本・藤岡
掲載期間:20170914 - 20171214
当日期間:20170914 - 20170914