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教員の著作が刊行されました
大木康 著『明清戏曲俗曲杂考』(復旦大学出版社)

著者による紹介

 中国上海の復旦大学出版社より「新世紀戯曲研究文庫」の一つとして『明清戯曲俗曲雑考』を刊行させていただいた。このシリーズの主編は、わたしが大学院生時代、復旦大学に留学した時の指導教官であり、その後もご指導いただいてきた江巨栄先生(復旦大学中文系教授)である。
 日本語で「戯曲」は、多くは演劇の脚本を意味するが、中国語の「戯曲」は、脚本のほかに舞台上の演劇(伝統演劇)そのものをも含んだ、より広い意味で用いられる。本書は、わたしがこれまでに発表した文章のうち、戯曲、俗曲に関わるものを集めた。
 中国の明清両代は、戯曲、小説、俗曲などの俗文学が盛んに行われた時代である。本書の第一編は「明清戯曲の環境」として、この時代の俗文学をとりまく環境をめぐる文章を選んだ。第二編は「戯曲各論」、第三篇は「俗曲各論」である。はなはだ雑ながら、この時代の戯曲、俗曲の様相の一端を示せれば何よりである。
 拙い論考ではあるが、中国語で発表されることで、中国語圏の多くの読者から批判や指教を受ける機会になればと願っている。わたしにとって六点目の中国語単著である。


目次等、詳細情報は教員の著作コーナーに掲載した記事をご覧ください。



登録種別:研究活動記録
登録日時:MonOct2509:20:402021
登録者 :大木・田川・野久保(撮影)・藤岡
掲載期間:20211026 - 20220125
当日期間:20211025 - 20211025