少し大胆に言えば、アメリカ外交の動向は今の国際関係を理解するために、いまだ最も重要な分析対象の一つです。そして、アメリカ外交はもとより国内の論争によって決まるところが大きいと言われてきましたが、近年その外交と内政との連関は深まる一方です。本書は、発足して1年あまりが経過したバイデン政権時代のアメリカをどうみるべきか、内政、外交、さらに国際関係の視点から迫る13本の論文を収めています。ソウル大学教授から米韓関係に関して論文も寄せられました。さらに、理解を深めるために2つの大きな鼎談を収録しています。多角的な視野から、バイデン政権だけでなく国際関係の現状をつかむための材料が提供できていれば、と願うばかりです。
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