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東文研セミナー「開発とトランスナショナルな社会運動」第4回 研究会のお知らせ

 東文研セミナー「開発とトランスナショナルな社会運動」第4回研究会を以下のとおり開催いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしています。
  資料準備の都合上、ご出席希望の方は、6月16日(金)までにイスラーム・ジェンダー学科研事務局(islam_gender@ioc.u-tokyo.ac.jp)宛にメールにてご連絡頂けますと大変助かります。 (@を半角に変えてご利用ください)


日時: 2017年6月18日(日) 13:00-17:00

場所: 東京大学 東洋文化研究所 3階 大会議室

〔プログラム〕
 13:00-14:00 研究報告: 嶺崎寛子(愛知教育大学)
  「ディアスポラからみた国民国家とグローバル化 ―アフマディーヤの事例から」
  14:00-14:30 コメント: 石川真作(東北学院大学) + 質疑応答
  14:30-14:45 休憩
  14:45-15:15 ミニ研究報告: 志賀恭子(同志社大学大学院博士課程)
  「アメリカ東海岸トルコ移民社会における女性の役割 -ギュレン運動家を中心に」
  15:15-15:45 コメント: 幸加木文(千葉大学) + 質疑応答
  15:45-16:00 休憩
  16:00-16:45 質疑応答 + 総合討論
  16:45-17:00 今年度の研究活動の打ち合わせ

〔報告要旨〕
嶺崎寛子(愛知教育大学)
  「ディアスポラからみた国民国家とグローバル化 ―アフマディーヤの事例から」
  世界中に数千万人の信者を抱える英領インド発祥のイスラームの少数派、アフマディーヤ。インド・パキスタン分離独立後のパキスタンへの本部移転、パキスタン政府の迫害によるロンドンへの本部移転など、2度の越境を経て、グローバルな宗教共同体として急速に発展している。教団が言語や地域を超えて隆盛を誇る理由を、文化人類学的なフィールド調査に基づいて考える。本発表では教団の概要紹介を行うとともに、3月の現地調査で得た知見などを踏まえ、教団の結婚戦略と信徒女性の国際移動についても論じたい。
参考文献:2017年1月発行『現代宗教』のURLの嶺崎論文
http://www.iisr.jp/journal/journal2017/
http://www.iisr.jp/journal/journal2017/P127-P152.pdf

志賀恭子(同志社大学大学院博士課程)
  「アメリカ東海岸トルコ移民社会における女性の役割 -ギュレン運動家を中心に」
  アメリカ東海岸におけるトルコ出身者の集住地区は、呼び寄せ家族により形成されてきた。昨今、トルコ本国の政治的諸勢力間の分断により、移民の家族内で分裂が起こっている。その状況下、アメリカ東海岸におけるトルコ市民運動のギュレン運動も変容している。発表者は、トルコ移民女性が分裂の解決に向けて鍵を握っていると考える。本発表では、ギュレン運動活動家の女性を中心に追いながら、トルコ移民社会の現状について報告する。

主催:科学研究費基盤研究(A)「イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究」

担当:長澤



登録種別:研究会関連
登録日時:FriJun910:52:392017
登録者 :長澤・宇野・田川
掲載期間:20170610 - 20170618
当日期間:20170618 - 20170618