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東文研セミナー「オスマン朝宮廷人員の社会的・職業的プロフィール—プロソポグラフィー研究 (1600-1789)」が開催されました
報告
2025年8月27日に東洋文化研究所で東文研セミナー「オスマン朝宮廷人員の社会的・職業的プロフィール—プロソポグラフィー研究 (1600-1789)」が開催された。このセミナーでは、日本学術振興会の外国人研究者招へいプログラムにより来日したマルマラ大学のべテュル・イプシルリ・アルグト教授が講師を務めた。会場には10名、オンラインでは15名の参加者があった。
講演では、17、18世紀のオスマン朝宮廷の人員の社会的出自、採用と昇進のパターンについて、主にシャリーア法廷台帳から収集された3000人を超える人々のデータに基づく研究成果の概要が述べられたのち、日本の江戸幕府の役人との比較が試みられた。質疑応答では、オスマン宮廷の出身地としてどこの出身者が多かったか、史料からどのようにパトロネッジ関係を読み取るのか、といった質問が出たほか、幕府と比較する場合は老中などよりも下級役人と比較すべきではないかという意見も出された。
当日の様子
開催情報
日時：2025年8月27日(水) 15:00〜17:00
会場：東京大学東洋文化研究所3階第1会議室(304)／Zoom
講師：Betül İpşirli Argıt（マルマラ大学／東洋文化研究所訪問研究員）
題目：Social and Professional Profiles of Members of the Ottoman Imperial Court: A Prosopographic Study (1600-1789)
司会：秋葉淳（東洋文化研究所）
講演要旨：
This research project focuses on the male palace personnel at the Ottoman imperial court who were positioned at several levels in various departments of the imperial palace organization in 1600-1789. It concentrates on the various aspects of their lives in order to construct their profiles and trace the changing patterns in an extensive span of time extending from the beginning of the seventeenth century to the end of the eighteenth century. This study examines the profiles and the personal experiences of palace-affiliated people from various angles. In particular, it will focus on the social origins of the examined group and their career strategies. The study will then incorporate a comparative perspective with the Japanese experience, taking into consideration the members of the Tokugawa shogun’s palace and the emperor’s palace in the Edo period.
※このセミナーは、JSPS外国人研究者招へい事業の助成を受けて開催されました。
登録種別：研究活動記録
登録日時：WedSep313:12:522025
登録者 ：秋葉・多田
掲載期間：20250904 - 20251203
当日期間：20250827 - 20250827
