コクヨ株式会社のリサーチ&デザインラボ・ヨコク研究所が運営するオウンドメディア「WORKSIGHT[ワークサイト]」に、菅豊教授の「歴史は“みんな”で紡げるか:「パブリック・ヒストリー」の格闘」と題するインタビュー記事が掲載されました。
【内容】
「歴史はみんなのもの、そう口にするのは簡単だ。実際にSNS上では、専門家も非専門家も隔たりなく、各々の関心のおもむくままに歴史的な事象について調べ、発言し、議論をかわしている。しかしデジタル・ツールの浸透は、社会の隅々に根づいた歴史修正主義などもまた議論のなかになだれ込んでくることを意味する。その困難に立ち向かっているのが、「パブリック・ヒストリー」という実践的な学問領域だ。
&mbsp;SNS上で人気を博している歴史愛好家のアカウントを、多くの人は見たことがあるだろう。歴史の研究者ではなく、しかし多くの文献や資料にあたり、各地を調査しに訪れ、その成果や見地をシェアしている非専門家の姿は、まさに現代的といっていい。 &mbsp;『パブリック・ヒストリー入門:開かれた歴史学への挑戦』(菅豊・北條勝貴編、勉誠社、2019年/オンデマンド版、2021年)の共編者であり、民俗学を専門とする菅豊さんは、アカデミシャンの立場でこうした歴史の裾野の広がりを見てきた人物だ。自身もまた21世紀に入った頃、新潟県小千谷市で行われている牛の角突き文化とかかわりをもった。調査のフィールドとするなかで2004年の新潟県中越地震をきっかけにより深い付き合いとなり、いまでは小千谷闘牛振興協議会(闘牛会)の会長を務めている。そんな菅さんに、パブリックな歴史にはどのように可能があるのか尋ねると、リアルかつ率直な意見が返ってきた…」
interview by Soma Ikeyama, Fumihisa Miyata, and Hidehiko Ebi
text by Soma Ikeyama」
記事
「歴史は“みんな”で紡げるか:「パブリック・ヒストリー」の格闘」