ASNETとグローバル関係学科研の共同主催による写真展 × ワークショップです。会期中、展示会場でのミニトークも予定しています。ぜひお立ち寄りください。
※全イベント入場料無料、参加登録不要
日本やアメリカでイスラームを実践する人々は、アメリカ人や日本人、アラブ系やパキスタン系など、出身地に由来する呼び名に加えて、ムスリムという名称でくくられ、周囲から規範的なイメージで捉えられることが多い。本企画では、日米それぞれの社会で、これらの人々を撮り続けてきた二人の写真家の作品を通して、外からの一方的なまなざしによって覆い隠されがちな、人々の多様なアイデンティティのありように光をあてていく。
最終的には、現代のグローバルな関係性の中で、人々の感情や感覚、意識や思考のうちの何が重なり、何が分断を作り出しているのかを考えてみたい。
写真展 | 期間:2018年9月29日(土)~10月6日(土) 10:00~18:00 (最終日は17:00まで) 会場:東京大学 東洋文化研究所 1階 ロビー 写真提供: リック・ロカモラ(写真家) 佐藤兼永(フォトジャーナリスト) |
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ワークショップ | 日時:2018年9月29日(土) 会場:東洋文化研究所 3階大会議室 13:00-15:00「マイノリティとして生きるムスリムとアイデンティティ」 岡井宏文(早稲田大学) 「日本の状況 ―諸活動からアイデンティティを考える」 高橋 圭(JSPS/上智大学) 「アメリカの現状 ―「統合」に向けた近年の動きから」 鳥山純子(立命館大学)コメント 15:30-17:30「写真がとらえたムスリムとアイデンティティ」 写真提供/登壇者: リック・ロカモラ(写真家) 佐藤兼永(フォトジャーナリスト) 鳥山純子(立命館大学)通訳者 後藤絵美(東京大学)モデレーター |
ミニトーク | 会場:東京大学 東洋文化研究所 1階 ロビー 9月30日 (日) |
©Rick Rocamora WEBSITE for Muslim Americans
リック・ロカモラは、カリフォルニア州オークランドを拠点とする記録写真家。米国内の移民の姿を撮り続けてきた。米移民の権利や貢献、公民権運動が生涯にわたるテーマである。自身もフィリピン系移民であり、フィリピンでも不平等や人権問題についての活動を行っている。
©Kenei Sato
佐藤兼永は、東京を拠点に活動する写真家。フォトジャーナリズムを学んでいたアメリカ・ミネソタ大学在学時にマイノリティとして“アイデンティティの揺らぎ”を自ら経験し、帰国後に外国人をはじめとしたマイノリティと日本社会の関係について取材を始める。ライフワークにおいてはインタビューと執筆も手がけ、2015年に『日本の中でイスラム教を信じる』(文芸春秋)を上梓。
ちらしは以下よりダウンロードできます。
主催:
科研費 新学術領域研究 グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて ―関係性中心の融合型人文社会科学の確立(代表:酒井啓子) B01班「規範とアイデンティティ」
東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク
共催:
東京大学 東洋文化研究所
科研費 基盤研究(A) イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究(代表:長沢栄治)
科研費 若手研究 現代北米のムスリム社会とスーフィズム―「伝統イスラーム運動」の展開から(代表:高橋圭)
協力:
野久保雅嗣 (東洋文化研究所)
お問い合わせ先:
asnet@asnet.u-tokyo.ac.jp (@を半角にしてお送りください)