【日時】 2017年10月26日(木) 17:00-18:00
【会場】 東京大学 東洋文化研究所 1階 ロビー
【報告者】 高虹飛氏(東京大学東洋文化研究所・訪問研究員)
【題名】 「呉中四才子」の名の形成と流変
【コメンテーター】 大木康氏(東京大学東洋文化研究所・教授)
【要旨】
『明史』から見ると、明代中期における唐寅、祝允明、文徴明、徐禎卿は共に「呉中四才子」と呼ばれていた。しかし、史料を考証することにより、『明史』の記載は真実ではないと判明した。実は、錢謙益が自分の文学の主張を宣伝するためにこの呼称を創造した。民話における「呉中四才子」は唐寅、祝允明、文徴明と周文賓である。徐禎卿の人生は一般人にあまり知られていないため、名前が含まれていない。また、周文賓のモデルは仇英や沈周ではない。彼はおそらく架空の人物である。
※報告は中国語(通訳付き)で行われます。