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平成13年度第4回定例研究会
日時:11月8日(木)午後2時
場所:東京大学東洋文化研究所
題目:社会科学とコンピュータ・シミュレーション
報告者:山本和也(東京大学大学院情報学環助手)
司会:原田至郎(東京大学大学院情報学環助教授)
討論者:大庭三枝(東京理科大学工学部専任講師)
発表要旨
これまで、ハード面での限界や社会科学者のコンピュータに関する知識不足などのために、社会科学におけるコンピュータ・シミュレーションの利用には大きな制約があった。しかし、周知のような近年のコンピュータ技術の発展は、この状況を大きく変えつつある。報告では、こうした変化から生まれた、社会科学におけるシミュレーション研究の現況を論じる。
はじめに、社会科学のコンピュータ・シミュレーション研究の歴史的展開を述べ、その後、具体的なシミュレーション・モデルの実演をまじえながら、研究の一端を紹介することとする。具体的には、第一に、複雑系の概念を社会現象に適用した先駆的なモデルである「都市のすみわけ」モデル、第二に、国際政治理論のいわゆるリアリズムの議論をモデル化した「主権国家システム」モデル、第三に、歴史的なデータをモデルに組み込み、近代世界システムの拡大過程をモデル化した「近代ヨーロッパの拡大」モデルを取り上げる。
このように、報告では、ミクロな視点のものからマクロな分析を行うモデルまで幅広く示す予定であるが、場合によっては、第三のモデルに絞り、議論を深める予定である。
登録種別:研究会関連
登録日時:Wed Oct 10 10:14:57 2001
登録者 :研究協力掛
掲載期間:20011010
- 20011108
当日期間:20011108
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