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2021年度 第2回 定例研究会「植民地支配下におけるインド西部への新地税制度導入に関する一考察:前植民地期からの歴史変動に注目して」小川道大准教授(着任研究会)が開催されました

報告

 2021年10月21日(木)14時より、小川道大准教授による2021年度 第2回 定例研究会(着任研究会)「植民地支配下におけるインド西部への新地税制度導入に関する一考察:前植民地期からの歴史変動に注目して」がZoomによるオンラインで開催された。53名の参加者があり、これまでインド西部の社会経済史を研究してきた小川准教授は、現地マラーティー語史料と英語史料の双方を用いて、植民地化前後の農村社会の変化を連続的に考察するという問題意識に基づき、ボンベイ管区プネー県インダプール郡における地税制度の長期的変容を分析した。その結果、植民地期の新地税制度(農民個人の土地所有権に基づくライヤットワーリー制)の導入はそれまでの農村経済の断絶ではなく、それ以前における軍馬政策とその破綻がすでにこの地域において有力中間層の不在という状況を生み出しており、変化は連続的にとらえられることを明らかにした。講演後には小川准教授と参加者との質疑応答も行われた。

当日の様子

開催情報

日時:2021年10月21日(木)14時~16時

会場:オンライン(Zoomミーティング)

題目:植民地支配下におけるインド西部への新地税制度導入に関する一考察:前植民地期からの歴史変動に注目して

発表者:小川 道大(東京大学東洋文化研究所・准教授)

司会:古井 龍介(東京大学東洋文化研究所・教授)

コメンテーター:太田 信宏(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授)

使用言語:日本語

担当:小川



登録種別:研究活動記録
登録日時:WedNov2410:16:392021
登録者 :小川・渡邊・田川
掲載期間:20211125 - 20220225
当日期間:20211021 - 20211021