日時:2017年12月17日(日)14時〜16時
会場:復興まちづくり情報交流館 北上館 (宮城県石巻市北上町十三浜丸山41- 2)
HP:http://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10151000/9200/0020/20160311104539.html
宮城県石巻市北上町小指で生まれ、暮らし、1952年に33歳で亡くなった佐々木八重子は、晩年の2年間、その生活ぶりを詳細に、かつ淡々と描いた日記を残していました。その日記が、彼女の死後65年後の今年、その孫や、その地域で調査研究を行っていた研究者、大学院生たちによって整理され、注釈が付され、活字化されました。そこで描かれた八重子の言葉は、戦後日本の地方の生活状況を示す貴重な史料であるとともに、日常生活のなかのありきたりの「日常」の意味とその力を、読者に訴えています。本研究会では、プライベート・ヒストリーのなかの日常が掘り起こされ、それがパブリック・ヒストリーとして多くの人びとの日常として再定置されるプロセスと、その活動の意味について学びたいと思います。八重子の人生について、当時の十三浜の暮らしぶりについて、そして、日記への思いについて、みんなで語り合います。
話し手:
○佐藤恵子(『八重子の日記』編者。八重子の孫)
○佐藤清吾(元十三浜漁協組合長。郷土史家。大室)
○宮内泰介(『八重子の日記』編者。北海道大学教授。環境社会学)
○菅豊(東京大学教授。民俗学)
主催:パブリック・ヒストリー研究会(科研「パブリック・ヒストリー構築のための歴史実践に関する基礎的研究」(研究代表者:菅豊)グループ)、東京大学東洋文化研究所班研究「東アジアにおける「民俗学」の方法的課題」研究会(主任:菅豊)
担当:菅