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SAT,eDic 合同研究会のご案内

SAT, eDic 合同研究会のお知らせ

日時:12月15日(土)午後2時から5時

場所:東洋文化研究所大会議室(東京大学本郷構内工学部8号館7階)

発表者と題目
1.下田正弘(東京大学大学院人文社会系研究科教授)『次世代大蔵経データベースについて』
 コメンテーター:永崎研宣(山口県立大学准教授)

2.鈴木隆泰(山口県立大学准教授)『eDic について』

発表要旨
1. 次世代大蔵経データベースについて
インド撰述部から日本撰述部までを網羅する世界で唯一の仏教文献のコーパス「大正新脩大蔵経テキストデータベース」の完成により、仏教研究の直接的対象となる一次情報が、現在利用可能なもっとも整備されたかたちで学界に提供されはじめた。この一次データベースに、二次情報を連携することによるハイパーテキスト化という問題を中心に、次世代の仏教研究、さらには人文学研究の可能性について論ずる。

2. eDic について
インド仏教を文献学の立場から研究しようとする場合、広義のサンスクリットの資料が第一次資料となる。しかし、特に大乗仏教の典籍に関して言えば、原典であるサンスクリット資料の多くは散逸し、結果、翻訳資料(チベット訳・漢訳)を用いた、異訳対照比較に基づく研究が不可欠となる。しかも翻訳資料を用いながら原典レベルでの考察を行うためには、チベット語・漢語をサンスクリットの次元で捉える必要が生じてくる。この、翻訳語を原語であるサンスクリットの次元で捉えるという観点に立つとき、チベット訳資料が最も適していることについて異論はないであろう。eDicは、チベット訳文とサンスクリット文の構文対照電子データの作成・蓄積・運用を通じて、「翻訳資料を原典レベルで扱うための新しい道具」を提供するプロジェクトである。


登録種別:研究会関連
登録日時:Wed Nov 21 14:25:57 2007
登録者 :研究支援担当
掲載期間:20071121 - 20071215
当日期間:20071215 - 20071215