6月28日に、日本民藝協会主催の2013年度民藝夏期学校(沖縄)ヤンバル会場(主会場は沖縄県名護市)において、「柳宗悦のいう『自然』について」という演題で講演を行います。柳宗悦にとって、自然という概念はきわめて重要で、他力宗の信仰においても、ものつくりにおいても、また、ものを見て、美しさを感じ取るときにも、きわめて本源的な意味を持つことを解き明かしたいと思っています。
以下に、本年度の夏期学校(沖縄)ヤンバル会場の活動内容を示しておきます。6月28日午後から30日まで、3日間にわたって、芭蕉布の平良敏子先生の工房見学なども予定されています。
日時: 平成25年6月28日(金)29日(土)30日(日)
会場: 名護市ホテルゆがふいんおきなわ /大宜味村農村環境改善センター
主催: 日本民藝協会・沖縄民藝協会
共催: 沖縄タイムス社
後援: 大宜味村教育委員会・名護市文化協会・琉球放送・琉球朝日放送・FM沖縄
担当:松井
標語「自然のめぐみと手仕事」
沖縄民藝協会は、郷土における工芸文化の普及確立と、それを通じて世界文化に寄与することを目的とし、事務局を沖縄タイムス社内に置き、設立51年になります。
これまで、沖縄において何度か日本民藝夏期学校は開催されてきましたが、本島北部を主会場として、開催されるのは初めてです。この地は、昔から山原(やんばる)と呼ばれ、自然豊かな地域です。陶芸に使用される土や薪、そして芭蕉の繊維や塗料の琉球藍など、現在でも工芸との深い関わりがある所です。
「自然のめぐみと手仕事」を標語に、やんばるの現状と問題点を考えながら、共に手仕事について語り合いたいと思います。
遠路ではありますが、協会一同、皆様のご参加をお待ち申し上げております。
沖縄民藝協会
●第1日<6月28日(金)> 会場:ホテルゆがふいんおきなわ
14:00~14:20 受付
14:30~14:50 開校式
14:50~17:00 講義「柳宗悦のいう『自然』について」
松井 健(東京大学東洋文化研究所 汎アジア研究部門教授)
8:00~ 懇親会 名護市文化協会の協力を得て琉球舞踊鑑賞
「谷茶前」「綛掛」「花風」沖縄民藝協会会員による衣装解説
※名護バスターミナルからホテルまで役300mですが、ホテルのマイクロバスが利用できます。(2回運行)。高速バスの名護バスターミナル着時間 13:00 13:30(那覇空港国内線ターミナル発 11:15 11:45)の利用者に対して運行します。
●第2日<6月29日(土)>
9:00 ホテルゆがふいんおきなわ出発(貸切バス)
9:40 受付 大宜味村喜如嘉農村環境改善センター
10:00 講義「芭蕉布について」平良美恵子
12:00 昼食
13:00 芭蕉布会館見学
14:00 喜如嘉出発
14:30 大宜味村陶器事業協同組合工房見学 大宜味村大保
代表:国場一 玉城望 大海陽一 菅原謙 共同作業場
16:00 大保出発
16:30 古我知焼工房見学 名護市古我知 仲宗根隆明工房
17:30 古我知出発
18:00 ホテルゆがふいんおきなわ着
自由行動 名護市内散策
●第3日<6月30日(日)> 会場:ホテルゆがふいん沖縄
09:00~09:50 講義「やんばるの自然と文化の系譜」久高将和(写真家)
10:00~10:50 講義「琉球藍について」真栄城興茂
11:00~11:30 閉校式 解散
※昼食の予定はありません。
※バス・タクシーの案内パンフレットを用意します。
□申込先 〒900-8678 那覇市久茂地2-2-2 沖縄タイムス社 文化事業局内 沖縄民藝協会 夏期学校実行委員会
TEL 098-860-3588 FAX 098-860-3493
参加費、宿泊、会場への交通手段など詳細については、申し込み時にお問い合わせください。