近年、コレクションという視点から美術作品を見直す作業が進んでいるが、巨視的に見れば、近代という時を境に「宝物」から「美術」へとコレクションの対象が変わったと言えよう。
今回、その境界となる近代という時代を焦点として、様々な作品を対象にしたコレクションを検討し、さらに、美術における近代の東アジアの視野も合わせ考えていきたい。
なお、このシンポは科研費基盤研究(B)「美術と宝物の相関性についての比較美術史学的研究」(代表 秋山聰)の東アジアのワークショップを兼ねている。
場所:東京大学東洋文化研究所5階 東アジア第二部門室(505)
日時: 6月13日 15:00~18:20
コーディネイト/担当: 板倉聖哲(東アジア第2部門)
15:00 受付
15:15~16:00
邱函妮(東京大学博士後期課程)
「近代台湾における文人趣味と展示ー尾崎秀真(1874-1949)を中心に」
16:00~16:50
井戸美里(東京大学東洋文化研究所)
「東京大学駒場博物館所蔵の一高絵画資料の概要―明治期の「歴史画」と一高の倫理教育理念」
17:00~17:45
塚本麿充(東京国立博物館)
「矢代幸雄とシックマン―20世紀における中国絵画観の変容」
17:45~18:15
討論
コメンテータ 塩谷純(東京文化財研究所)