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第98回(平成17年度第1回)東文研セミナーのご案内
Aryan Problems and Hindu Nationalism
日時 平成17年4月14日(木)15時〜17時
会場 東洋文化研究所 第一会議室
報告者 Prof. Michael Witzel
(The Department of Sanskrit and Indian Studies, Harvard University)
要旨・概要等
19世紀以来のインド学とくにヴェーダ研究の成果をふまえて、紀元前2千年紀後半にインド亜大陸の北西方面から数次にわたりインド・ヨーロッパ語族に属するインド・アーリヤ民族がインド亜大陸に進出し、インドの最古の文献リグヴェーダに歌われた神々の世界を中心とした新しい文化の流れを導入したということは、長い間、確定された歴史的な事実であるとインド内外の研究者に思われてきた。近年、1990年代後半ごろから、インドの知識階層の一部に、この事実を疑問視し、むしろ、インド亜大陸から北西方向へアーリヤ人は拡散していったという、従来とはまったく逆の説すら主張されるようになってきた。
長年、リグヴェーダをはじめとするヴェーダ文献の研究およびインド・ヨーロッパ語比較文法研究に従事し、多大な成果を挙げてこられたハーヴァード大学のミヒャエル・ヴィッツェル教授は、これらの奇妙な主張に対して、近年厳しい批判の論陣をはってこられた。今回の東文研セミナーでは、これら一連のアーリヤ問題の実態はどのようなものであり、どのような問題点をはらむのかに関して詳しく論じてくださる予定であります。
報告は英語で行われ、通訳はありません。1時間の予定の講演のあと、自由に討論をおこない、この興味ある問題に関して、参加者の活発な発言を期待します。
連絡・照会先 永ノ尾信悟、東洋文化研究所
Tel 03−5841−5867
E-mail seino@ioc.u-tokyo.ac.jp
登録種別:研究会関連
登録日時:Wed Mar 23 17:40:35 2005
登録者 :研究協力係
掲載期間:20050323
- 20050414
当日期間:20050414
- 20050414