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第96回(平成16年度第31回)東文研セミナーのご案内

中国撰述経典『仁王般若波羅蜜経』の護国思想とインドの宗教文献における平行現象

日時 平成17年3月25日(金)14時〜17時
会場 東京大学東洋文化研究所 第一会議室

報告者 小菅陽子(東京大学大学院人文社会系研究科・大学院生)
討論者 鈴木隆泰(山口県立大学・助教授)

要旨・概要等
中国撰述経典『仁王般若波羅蜜経』には護国思想やそれに関わる王権観、また儀礼的な要素や凶兆などの解釈など、仏教経典には珍しい要素を多くみることができる。この経典の同時代、あるいはそれにさかのぼる時代のインドにおいて、王と王国を守る王権儀礼や凶兆の解釈などの観念がアタルヴァヴェーダの伝統に属する文献を中心に伝えられていた。中国の経典のこれらの要素とインドの伝統の間に、何か関係があるのか。ないとしても、並行的な現象は両文化のあいだに存在した。両文化における宗教文献の儀礼化の一端に関して、幅広い視点から考察してみたい。

連絡・照会先 永ノ尾信悟、東洋文化研究所
        Tel 03−5841−5867
        E-mail seino@ioc.u-tokyo.ac.jp

登録種別:研究会関連
登録日時:Wed Mar 2 18:11:47 2005
登録者 :研究協力係
掲載期間:20050302 - 20050325
当日期間:20050325 - 20050325