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2026年度 第2回定例研究会「ベトナム中部クーラオチャム出土資料からひも解く海域アジアの東西交易」菊池百里子 准教授(着任研究会)が開催されました。

報告


   2026年7月17日(木)14時より、菊池百里子准教授による「ベトナム中部クーラオチャム出土資料からひも解く海域アジアの東西交易」が開催された。
   本発表では、ベトナム中部ホイアンの沖合に位置するクーラオチャム(チャム島)のバイラン遺跡で実施された発掘調査の成果、特に出土遺物について紹介があった。この調査では、中国唐代の初期貿易陶磁器(越州窯系青磁、長沙窯系施釉陶器、定窯・邢窯の白磁)やベトナムの施釉陶器・無釉陶器、イスラーム陶器・ガラス器、ガラスビーズなど多数の遺物が出土しており、その生産地を確認するとともに、これらの遺物と、他地域の遺跡や沈没船から出土・引き上げられた遺物との比較が提示された。そして、海域アジアにおける交易ルートや交易品、チャンパの港ととしての位置づけについて考察がなされた。
   研究会には24名が参加し、司会の森本一夫教授およびフロア参加者から、考古学調査で検出された遺構や出土遺物に関してや、交易品の価値について、史料の読み方についてなど多数の質問やコメントが寄せられ、活発な議論が展開した。

 

当日の様子

 

開催情報

日時:2026年7月17日(木)14時〜16時(日本時間)

会場:東京大学東洋文化研究所大会議室(3F)、対面のみ

発表者:菊池 百里子(東京大学東洋文化研究所・准教授)

題目:ベトナム中部クーラオチャム出土資料からひも解く海域アジアの東西交易

司会:森本一夫(東京大学東洋文化研究所・教授)

使用言語:日本語

要旨:インドシナ半島の東岸を占めるベトナム中南部の地は、古くからチャンパ―の地盤であった。西には森林生産物の宝庫であるチュオンソン山脈が横たわり、東にはヒト・モノ・情報の交差点である海域アジアが広がる。その沿岸部や沖に浮かぶ島々には多くの港が開かれ、南海の物産を求めて、あるいは長距離航海における食糧や真水を求めて、東西の商船が集まっていた。
   本発表では、ベトナム中部クーラオチャムのバイラン遺跡で出土した遺物、特に、9~10世紀の陶磁器やガラス器を紹介するとともに、海域アジアにおける東西交易の様相について考察する。



登録種別:研究活動記録
登録日時:WedJul2209:01:312026
登録者 :菊池・秋葉・キム・野久保(撮影)
掲載期間:20260723 - 20261022
当日期間:20260717 - 20260717