本研究会は、菅豊教授(東京大学東洋文化研究所)を研究代表者とする科学研究費補助金基盤研究(B)「パブリック・ヒストリー構築のための歴史実践に関する基礎的研究」のプロジェクトの一環として開催された。
まず西村明准教授(東京大学文学部)より「神代在住Oターン郷土誌家をめざして」と題して、本研究会の趣旨説明及び自身が実践するOターンについて発表が行われた。
続いて地元関係者の発表として、谷守隆(神代小路まちなみ保存会事務局)の「神代小路まちなみ保存の来歴について」、柴崎孝光(雲仙市教育委員会)の「重伝建指定の経緯とその後の行政の取り組みについて」、佐藤浩孝(神代小路まちのこしNPO(仮)準備世話人)の「神代小路まちのこしNPO(仮)の設立構想について」が行われた。
個別発表終了後には、約50名ほどの地元関係者、参加者を交えた全体討論が行われ、神代小路のまちなみ保存をめぐるこれまでの取り組みとこれからの方向性について、活発な意見交換がなされた。
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日程:平成29年7月8日(土)14時〜17時
会場:神代小路まちなみ交流館・大ホール
スケジュール:
○西村明(東京大学文学部准教授)「神代在住Oターン郷土誌家をめざして」
○谷守隆(神代小路まちなみ保存会事務局)「神代小路まちなみ保存の来歴について」
○柴崎孝光(雲仙市教育委員会)「重伝建指定の経緯とその後の行政の取り組みについて」
○佐藤浩孝(神代小路まちのこしNPO(仮)準備世話人)「神代小路まちのこしNPO(仮)の設立構想について」
全体討論
趣旨:
この研究会は、菅豊教授(東京大学東洋文化研究所)を研究代表者とする科学研究費補助金基盤研究(B)「パブリック・ヒストリー構築のための歴史実践に関する基礎的研究」のプロジェクトの一環で開催するものである。「歴史実践」とは、平たく言えば日々の生活のなかで歴史と関わることで、過去との対話を通じて今とこれからを切り開こうとする営みのことと言える。そこから、研究者ばかりではなく、一般市民や行政などさまざまな立場の人たちが協力して歴史を築いていく「パブリック・ヒストリー(公共的歴史)」の可能性を考えることが、本研究のねらいである。
本研究会は、神代小路のまちなみ保存をめぐるこれまでの取り組みとこれからの方向性から、こうしたことを考えるヒントを得るとともに、地元関係者や参加者との活発な意見交換の機会としたい。
主催:パブリック・ヒストリー研究会(科研「パブリック・ヒストリー構築のための歴史実践に関する基礎的研究」(研究代表者:菅豊)グループ)、東京大学東洋文化研究所班研究「東アジアにおける「民俗学」の方法的課題」研究会(主任:菅豊)
協賛:雲仙市教育委員会
担当:菅