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東文研セミナー「オスマン史研究会」第10回定例大会が開催されました

東文研セミナー「オスマン史研究会」第10回定例大会が下記の要領で開催されました。

報告

 2012年に東京大学名誉教授・元東京文化研究所教授の鈴木董氏が発起人となって発足したオスマン史研究会は今年で10回目を迎えた。今年も新型コロナウイルスの蔓延により、昨年に引き続きオンライン開催になった。今回はそのオンライン開催の強みが生かされて、参加者は過去最高の72名となり、海外からも参加があった。
 末森氏の報告は、アフドナーメや勅書を分析することによって、17世紀のオスマン帝国とヴェネツィア間で海賊/私掠船をめぐってどのような海上秩序が構築されたかを論じたもので、「私掠船」や「コルサン」といった用語の問題を中心に質問やコメントが多く出された。鴨野氏の報告は、15世紀後半から16世紀半ばまでのオスマン朝とフィレンツェの関係を、貿易を中心にその動向を見ていき、その歴史的意義を考察したもので、バルカン半島の陸路の担い手や護衛の問題、リヴォルノの発展とフィレンツェの東方貿易との関係など、多様な角度から議論がなされた。(秋葉)

当日の様子

開催情報

日時:2021年7月3日(土)14:00~18:00

会場:Zoom開催

プログラム:
司会 秋葉淳

14:05~15:25 末森晴賀(北海道大学)
「「海賊」をめぐる17世紀オスマン朝-ヴェネツィア間の海上秩序」

16:00~17:20 鴨野洋一郎(成蹊大学)
「ルネサンス期フィレンツェとオスマン帝国―外交・貿易・経済―」

17:30~18:00 総合討論

担当:秋葉



登録種別:研究活動記録
登録日時:WedJul1411:12:032021
登録者 :秋葉・田川
掲載期間:20210715 - 20211015
当日期間:20210703 - 20210703