日時:2019年7月11日(木)17:00-18:00
会場:東京大学 東洋文化研究所 1階 ロビー
報告者:朴 慧美 [パク・ヘミ] 氏(生研5部、竹内(渉)研究室・特任研究員)
コメンテーター:アルフェリナ・イエシ博士(リモートセンシング技術センター)
題名:インドネシア泥炭地の環境破壊とCO2の放出―人工衛星により捉えた火災データから―
要旨:
インドネシアは熱帯地域の中でも、とくに広大な泥炭地面積を有している。その多くは合法に、あるいは非合法に、農地として利用されているが、ここからは大量の二酸化炭素が放出されている。炭素クレジットの算定とその国家間交換は、環境に配慮した開発という側面だけではなく、開発途上国の経済的な負担という点においてグローバルな問題となっている。泥炭地の炭素をとどめておくためには地下水の水位を高くする必要がある。本報告では、衛星から捉えた気象情報を元に地下水位を推定し、地面の乾燥度とCO2分解(放出)量を算出する方法が取られてきたこと、さらに、火災情報を探知し、それに起因するCO2放出量について計測する取り組みが、過去15年の間に可能となったことを明らかにする。
使用言語:日本語
主催:東京大学 東洋文化研究所、日本・アジアに関する教育研究ネットワーク
問い合わせ:asnet[at]asnet.u-tokyo.ac.jp