日 時: 2013年2月21日(木)14:00-15:30
会 場: 東京大学東洋文化研究所 3階 大会議室
題 目: 竹久夢二へのまなざし――周作人と豊子愷
報告者: 大野 公賀 (東洋文化研究所・准教授)
司 会: 大木 康 (東洋文化研究所・教授)
要 旨:
中華民国期の代表的文学者、周作人が竹久夢二の作品を好んでいたことはよく知られている。周作人は従来の日本の漫画とは異なる夢二の新しさ、特にその飄逸さを高く評価していた。後に「中国漫画の鼻祖」と称される豊子愷が出現した当初、周作人は夢二の流れを汲むものとして豊に期待したが、それは時代とともに変化する。本報告では、当時の日中文化交流の状況なども交えながら、周作人と豊子愷のそれぞれの夢二への思いを軸に、二人の関係について考察する。
担 当: 大野 公賀