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東文研セミナー(Metamorphosis of International Attitudes to Israel)のご案内(4月12日)

東文研セミナーのご案内

 

日時:2010年4月12日(月)18時~20時

場所:東京大学東洋文化研究所 第一会議室

講師:ヤコヴ・ラブキン教授(モントリオール大学・歴史学)

講演タイトル:Metamorphosis of International Attitudes to Israel

(国際社会によるイスラエルへの態度の変容)

使用言語:英語(通訳なし)

 

講演の趣旨:

ナチスによるユダヤ人虐殺が行われた後、シオニストを中心にイスラエルが建国されると、欧米諸国はユダヤ人国家の建設としてこれを支持した。それから60年が経過した現在、国際社会の態度はどのような変容を遂げつつあるのか。歴代イスラエル政権は、パレスチナ人による抵抗が彼らの文化や宗教に根ざすものだと非難し、各国の右派政権も「文明の衝突」論的理解に基づきこれを支持してきた。しかしこうした政府の態度は、グローバルに展開しつつある市民の立場とは異なる。イスラエルによる慢性的な軍事力の行使に対して、市民は否定的な目を向けている。国際社会におけるこうした対イスラエル観の変化について、パレスチナとの共生を志向し、シオニズム批判の立場に立たれる教授からご講義いただく。

共催:NIHUプログラム「イスラーム地域研究」東京大学拠点パレスチナ研究班

科研費基盤研究(B)「第二次世界大戦期の日本及び枢軸国の対中東・イスラーム政策の比較研究」研究会(代表者:臼杵陽 20320095)

ラブキン教授の略歴:モントリオール大学歴史学部教授。

1945年に旧ソ連レニングラード(現サンクトペテルブルク)に生まれ。
レニングラード大学、ソビエト科学アカデミー歴史学研究所で学ぶ。
73年にカナダへ移住し、モントリオール大学でユダヤ人の歴史や歴史学を教える。
ユダヤ史の他、中東紛争を含む国際関係、宗教と政治の関係などについて著作が多い。
近著『トーラーの名において―ユダヤ教内部からのシオニズムに対する抵抗の歴史
(A Threat from Within: a Century of Jewish Opposition to Zionism)
は英語版が2006年カナダ総督賞を受賞。邦訳が今年3月に平凡社から出版された。

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ご参加いただける方は、事前に下記宛まで連絡をお願い致します。
NIHUプログラム・イスラーム地域研究 東京大学拠点
グループ2「中東政治の構造変動」事務局
連絡先メールアドレス: iaschuto@l.u-tokyo.ac.jp
電話番号: (03)5841-8953


登録種別:研究会関連
登録日時:Wed Apr 7 17:04:47 2010
登録者 :研究支援担当
掲載期間:20100407 - 20100412
当日期間:20100412 - 20100412