本講座は、東京大学東洋文化研究所が長年蓄えてきた知的ストックをもとにして、 研究所スタッフがわかりやすく解説する、アジアを知るための公開講座です。 第18回は『アジアの教』です。 (過去に開催された公開講座の情報についてはこちらでご覧いただけます)
第17回 東京大学ホームカミングデイ と同時開催です。
以下のいずれかの方法でお申し込み下さい。
Eメールの場合、氏名および連絡先Eメールアドレスをご記入の上、希望される講演(「午前の部」、「午後の部」または「両方」)を明記して、
koza(at)ioc.u-tokyo.ac.jp
へ送信して下さい。
ハガキの場合、氏名、住所(電話番号は任意)をご記入の上、希望される講演(「午前の部」、「午後の部」または「両方」)を明記して、上記「お問い合わせ先」までご郵送下さい。(※10月12日消印有効)
※午前、午後の部とも定員になりしだい締め切らせていただきます。定員に達しお受け出来ない場合のみ返信を差し上げます。
※当日の座席は先着順です。
前近代の東アジアで「おしえ」は普遍的で包括的なものとして語られ実践されていました。
「おしえ」は、哲学でもあり、宗教でもあり、文学でもあり、歴史でもあって、またいろいろな境界線を越えていろいろな人々に共有されていました。
しかし、前近代の教えは十九世紀後半から近代的な知識分類によって再編されることになりました。
本講演は、東アジアで共有されてきた普遍的概念「おしえ」が近世近代日本において如何に近代化され、近代国民国家の建設に役に立つ一国知に変わったか、を紹介します。
基本的な問題関心は、1、近現代日本と東アジア歴史、2、「空間」から東アジアの歴史を考えること、3、宗教と世俗性と近現代国家の関係です。これらのテーマと問題を理論的思考と実証的研究を結びついた形で考えています。
1993.7 | 中国北京第二外国語学院英文学科 卒 |
1993.7 | 中国国際航空会社乗務員(1999.12まで) |
2002.3 | カナダトロント大学大学院東アジア研究修士学位取得 |
2007.4 | 立命館大学文学部客員研究員(2008.3まで) |
2011.8 | アメリカシカゴ大学大学院東アジア言語と文化研究博士学位取得 |
2011.9 | シンガポール国立大学アジア研究所ポスドク研究員 |
2014.4 | 東京大学東洋文化研究所准教授 |
ミャンマーは、人口の80%以上が仏教を信仰しているといわれています。
しかしそのあり方は、日本の仏教と大きく異なっています。
それでは、ミャンマー仏教の教えとは、どのようなものでしょうか。
そして、その教えを人々はどのように生きているのでしょうか。
本講座では、ミャンマーでの現地調査で得た情報にもとづいて、みなさまをミャンマー仏教の世界へと誘います。
ミャンマー(ビルマ)の仏教について、文化人類学的な観点から研究しています。特に「宗教とカネ」「宗教組織の経営」という問題に関心があります。近年は、ミャンマーでの研究を継続しつつ、日本での研究も始めています。主要業績:『世俗を生きる出家者たち:上座仏教徒社会ミャンマーにおける出家生活の民族誌』(2014年、法蔵館)
1979.5 | 福岡県生まれ |
2003.3 | 東京大学教養学部・卒業 |
2005.3 | 東京大学大学院総合文化研究科修士課程・修了 |
2013.3 | 東京大学大学院総合文化研究科博士課程・単位取得満期退学 |
2013.4 | 国立民族学博物館外来研究員 |
2013.12 | 博士(東京大学、学術) |
2014.4 | 東京大学大学院総合文化研究科・学術研究員 |
2015.4 | 南山大学人類学研究所・第一種研究所員/人文学部・准教授 |
2017.4 | 東京大学東洋文化研究所・准教授 |