このたび、東京大学東洋文化研究所所長の佐藤仁教授が、令和8年秋の紫綬褒章を受章されました。プリンストン大学やコロンビア大学などでも客員教授として研究・教育に携わった佐藤先生は、地域研究と国際開発研究を架橋しながら、東南アジアの資源・環境・開発の諸問題を探究してこられました。
佐藤先生の数多くの著作に共通する特長は、「資源」「環境」「開発」といった概念を根底から問い直し、政策の背後に潜む権力関係や人々の暮らしの実態を、フィールドワークを通じて明らかにしてきた点にあります。その研究業績は高く評価され、日本学士院学術奨励賞(2014年)をはじめとする数々の賞を受賞し、2017年にはPrinceton University Global Scholarに選ばれました。また、次世代研究者の育成や国境を越えた研究者ネットワークの構築にも力を注ぎ、地域研究・国際開発研究を牽引してこられました。
このたびのご受章を心よりお慶び申し上げるとともに、今後ますますのご健勝とご活躍を祈念いたします。
(東京大学東洋文化研究所新世代アジア研究部門 パッタジット・タンシンマンコン、上田遥)