菅豊教授が10月24~26日に、中国・江南大学(無錫市)で開催された「2015年中国藝術人類学国際学術検討会―芸術人類学與当代社会発展研究」(主催:中国藝術人類学学会)において、「试论“异端的民间艺术论”(『異端の民間芸術論』試論)」と題して基調講演を行いました。
これまで民間工芸などを含む民間芸術研究は、専業化、あるいは作家化、正統化した「民間芸術家」を対象としてきました。しかし、そのような民間芸術家の背後には、技術的には劣るものの生活のなかで芸術を営み、楽しむ多くの人びとが存在します。そのような「異端の芸術家」たちの実態を解説し、そのような生活の芸術家を芸術研究の視野にいかに収めるのかという課題について討論しました。