日時:5月30日(火)、16:30-18:30
場所: 東洋文化研究所三階大会議室
司会: 高見澤磨(東京大学東洋文化研究所 教授)
講演者; ギヨーム・カレ(Guillaume Carré)准教授、フランス社会科学高等研究所(Ecole des hautes Etudes en Sciences Sociales,EHESS)
タイトル:「銀子事之外悪しく」――近世日本の領国貨幣の誕生と終焉
言語: 日本語
要旨:
近世日本の貨幣史はいわゆる三貨体制を中心に研究されてきましたが、江戸幕府の発行した貨幣以外に別の金貨・銀貨も流通していました。特に近世初期に特定な地域でしか生産されなかった領国貨幣が存在したのです。各藩で鋳造されたその領国貨幣はまだ貨幣制度が整っていなかった段階で諸大名の支配体制の構築を支え、各地域における貨幣使用の安定化を可能にしました。本報告では加賀藩を例に挙げて、17世紀前半に領国貨幣が果たした役割や機能について考えたいと存じます。
主催:東京大学国際総合日本学ネットワーク(GJS)
共催:東京大学東洋文化研究所 (IASA)
問い合わせ:gjs[at]ioc.u-tokyo.ac.jp