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東文研セミナー「オスマン史研究会」第9回定例大会が開催されました

東文研セミナー「オスマン史研究会」第9回定例大会が下記の要領で開催されました。

報告

 2012年に発足したオスマン史研究会は、例年7月の第1または第2土曜日に開催してきたが、第9回定例大会となる今回は、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、10月に延期し、感染拡大の状況が好転しないためWeb会議システムZoomを使ったオンラインによる開催となった。今回はオンラインであったため、北海道から九州まで、関東圏以外からも多数の参加者を得て、合計46名の参加者があった。関東圏以外に住む学生・大学院生の参加を促すためにも、今後、コロナ禍が終わった後もオンライン形式を残す形で開催する方向で考えていくべきであろう。
 矢本氏の報告は、1909年の3月31日事件について、マドラサ学生に対する徴兵免除試験復活の問題を中心に論じたもので、伊藤氏の報告は、18世紀半ばのイスタンブルへの穀物供給に関して、穀物輸送の登録船の史料などにもとづきながら論じたものであった。いずれもトルコへの長期留学の成果であり、研究の進展をうかがわせるものであった。聴衆からは活発な質問・コメントがあり、議論が深められた。(秋葉)

開催情報

日時:2020年10月17日(土)14:00~18:00

会場:Zoom開催

プログラム:
司会:秋葉淳(東京大学)

14:10~15:30 矢本彩(明治大学)
「20世紀初頭オスマン帝国における「3月31日事件」:軍事・教育問題としての徴兵制度」

15:50~17:20 伊藤瞳(大阪市立大学)
「18世紀中葉イスタンブルへの穀物供給と政策的変化」

17:30~18:00 総合討論

担当:秋葉



登録種別:研究活動記録
登録日時:TueMay1810:17:022021
登録者 :秋葉・田川
掲載期間:20210519 - 20210819
当日期間:20201017 - 20201017