後藤准教授が、3月14日から24日にアメリカ・ニューヨークで開催された第60回国連女性の地位委員会(Commission on the Status of Women 60)のパラレルイベントに参加し、18日(金)のパネルで報告を行いました。
Women’s Social Lives and Changing Values in the Middle East: Beyond the Framework of Religion, Culture, and Traditionと題するパネルは、国連プラザビルの一つであるチャーチセンター8階で開催されました。
パネルの中で提言されたのは、以下の二つの点でした。宗教や文化、伝統にかかわる価値観という、不変と思われがちなものが、実際には、時代や地域、個々人の中で変化してきたこと、そして、「女性の地位」を考える際には、この変化に目配りする必要があるということです。後藤准教授は、宗教的価値観の変化について、20世紀エジプトのイスラーム主義者ザイナブ・ガザーリー(1917-2005)とムハンマド・ガザーリー(1917-1996)の思想や行動の変化を事例に、報告を行いました。
パネルには活動家や研究者、学生など70名あまりの参加者が集い、運動と研究をどう関連づけていくのかという点や、中東の状況を考える際の日本からの視点の意味などについて、活発な議論が行われました。
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