東文研セミナー「フィールドから語るイスラーム、ジェンダー、セクシュアリティ研究会」(第3回)では、在野の研究者である伊東聰(イトウサトシ)さんによる「イスラームと性同一性障害」についての発表を中心に、セクシュアリティ、ジェンダーとイスラームを動態的に考察し、さらにはフィールドでの経験、学術知の生産、政治的活動の有機的つながりについて議論します。
年度末のお忙しい折、しかも直前の連絡で恐縮ですが、興味関心のある方は是非ふるってご参加ください。
これまでに本研究会に参加されたことのない方の参加もお待ちしています。
日時:2018年3月31日(土) 14:30-17:00
場所:東京大学 東洋文化研究所 3階 大会議室
発表者: 伊東 聰(AL-QASAS株式会社)
発表タイトル:イスラームという「フレームワーク」基盤・基礎のアウトライン 考察と実践
――性同一性障害研究・実践活動から見えたもの
【発表要旨】
この発表は現在民間の「野良研究者」である発表者が、1997年~2017年までの20 年行ってきた「イスラームと性同一性障害」研究と、エジプト・イスラーム法学の研究知見から性同一性障害特例法を制定することができた、という実践事例を報告し、研究の一助になることを願うものである。
現在、 2018年5月にWHO(世界保健機構)総会で国際標準の診断基準であるICD11の改定が承認されれば、性同一性障害(GID) という疾患名が消えることになり、今年20周年になる医学学会は性同一性障害を冠する最後の学会となる。
また発表者個人は聴覚障害ももっている。従来の研究方法では一般の人々とは違う「観察される人間とされる側」が、イスラーム研究を通じてどのようなアウトプットを得ることができたか、をあわせて報告したい。
*これまで本公募研究会、本科研の関連研究会、シンポジウムに参加されたことのない方も大歓迎です。子連れ参加可能ですので、ご検討されている方はその旨事前にご連絡ください(今回、託児人員は配備しておりません)。
*本科研は「子連れ研究会参加の通常化に向けた取り組み」を積極的に推進しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~nagasawa/about/joinus_withyourchildren.html
*また、資料準備の都合上、事前に以下のメールアドレスまでご連絡いただけますと助かります。
junkoybn@obirin.ac.jp(@を半角にしてご使用ください)
担当:長沢