News

東文研セミナー/SSUフォーラム 「国際秩序論のグローバル化を目指して―東アジア国際関係の歴史を手掛かりに」開催のお知らせ

近年、世界の多元化が進むなか、国際秩序を単一のシステムとして捉える従来の見方を問い直す必要性が高まっています。本セミナーでは、本年1月にRoutledgeより刊行された Japan and the As-If International System: Strategic Performance in a Plural World の著者である足立研幾・立命館大学教授をお迎えし、東アジア国際関係史を手掛かりに、国際秩序論をグローバルな視座から再考します。皆さまのご参加をお待ちしております。

日時:2026年7月23日(木)13:00〜15:00

会場: Zoomウェビナー

使用言語:日本語

報告者:足立研幾 立命館大学国際関係研究科 教授

討論者
高橋慶吉 大阪大学大学院法学研究科 教授
向山直佑 東京大学未来ビジョン研究センター 准教授

司会: 佐橋亮 東京大学東洋文化研究所教授

参加登録はこちらhttps://ifi.u-tokyo.ac.jp/event_form/23025/

講演要旨
   本講演では、近著 Japan and the As-If International System: Strategic Performance in a Plural World の議論をもとに、東アジア国際関係史を手掛かりとして、国際秩序論をいかにグローバル化しうるのかを考察する。既存の国際秩序論は、しばしばウェストファリア的な主権国家体系を前提としてきた。その結果、複数の国際システムが併存する中での秩序形成については、十分に理論化されてこなかった。しかし、世界の多元化が指摘される今日、複数の国際システムが併存する状況において、いかに秩序が形成されるのかを考察する必要性は高まっている。
   本講演が注目するのは、日本が歴史的に、中国を中心とする階層的国際システム、日本を中心として形成された国際システム、そして主権国家システムなど、複数の国際システムと向き合ってきた点である。複数の国際システムが時として重複し、対立する中で、国際秩序はいかに形成され、維持されてきたのか。その中で、日本はいかに行動してきたのか。
   本講演は、東アジアの歴史を単なる地域事例として扱うのではなく、国際秩序論そのものを再考するための理論的資源として位置づけ、国際秩序論に新たな視点を提供することを目指す。

お問い合わせ :
ssu@ifi.u-tokyo.ac.jp

主催:
・東京大学東洋文化研究所
・東京大学未来ビジョン研究センター安全保障研究ユニット

共催
・JSPS科研費基盤研究(B)プロジェクト「東アジア国際秩序の歴史的形成過程:非西洋国際関係理論と地域研究の接合」(24K00224)
・東京大学国際政治研究会

 

登壇者略歴

【報告者】
足立研幾
立命館大学国際関係研究科教授。京都大学法学部卒、筑波大学国際政治経済学研究科修了。博士(国際政治経済学)。筑波大学助手、金沢大学助教授を経て2007年から現職。2010年から2012年にはアメリカン大学国際関係学部で客員教授。著書『オタワプロセス-対人地雷禁止レジームの形成』(有信堂高文社、2004年)でカナダ首相出版賞、Changing Arms Control Norms in International Society (Routledge, 2021) International Studies Association Global IR Book Awardを受賞。

【討論者】

高橋慶吉
大阪大学大学院法学研究科教授。1977年生まれ。大阪大学にて博士(法学)。専門は国際政治学、特にアメリカ外交史、現代日本外交。著書に、『米国と戦後東アジア秩序―中国大国化構想の挫折』(有斐閣)、『21世紀の東アジアと歴史問題―思索と対話のための政治史論』(共著、法律文化社)、『アメリカ大統領図書館―歴史的変遷と活用ガイド』(共著、大阪大学出版会)など。

向山直佑
東京大学未来ビジョン研究センター准教授。オックスフォード大学政治国際関係学部博士課程修了(DPhil in International Relations)。ケンブリッジ大学政治国際関係学部ポストドクトラルフェローを経て、現職。現在の国際秩序の根幹をなす主権国家体制が成立した歴史的経緯、ならびにそれが現代政治に与えた影響について主に研究している。著書にFueling Sovereignty: Colonial Oil and the Creation of Unlikely States (Cambridge University Press, 2024) など。石橋湛山新人賞、日本国際政治学会奨励賞、アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞など受賞。

【司会】

佐橋 亮
東京大学東洋文化研究所教授。国際基督教大学教養学部卒。東京大学大学院博士課程修了、博士(法学)。専攻は国際政治学、特に米中関係、東アジアの国際関係、国際秩序論。著書に『米中対立:アメリカの戦略転換と分断される世界』(中央公論新社)、『共存の模索 アメリカと「2つの中国」の冷戦史』(勁草書房)、編著書に『トランプのアメリカ』(東京大学出版会)、『世界の岐路をよみとく基礎概念』(岩波書店)、『冷戦後の東アジア秩序』(勁草書房)など。



登録種別:研究会関連
登録日時:TueJun3011:24:552026
登録者 :佐橋・神足・神林
掲載期間:20260630 - 20260723
当日期間:20260723 - 20260723