ここ数十年のあいだ、イスラーム圏と呼ばれる地域は激動のなかにありました。宗教の政治化や過激派の台頭に加えて、多くの地域で共通してみられたのが、イス ラームの意識化や顕在化による日常生活の変化でした。
これは女性やジェンダーにとって何を意味し、またそこに何をもたらしたのか。この問いに対し、ごく早い段階で鋭い分析を提示したのが、ライラ・アハメドの『イス ラームにおける女性とジェンダー』(原著1992年)でした。
本シンポジウムでは、同書の最終章を入口に、そこで象徴的意味を見出されていた「装い」に注目しつつ、異なる地域での「女性たちと30年」を振り返ってみたいと 思います。
多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
詳細はこちら:
http://www.ioc.u- tokyo.ac.jp/~nagasawa/news/20180708news.html
日時:2018年7月8日(日)13:00-17:30(開場12:30)
会場:東京大学 情報学環福武ホール(※赤門横の会場となります。ご注意ください。)
【プログラム】
13:00-13:10 | はじめの言葉、主旨説明 |
13:10-13:30 | 第一部『イスラームにおける女性とジェンダー』読書会 第3部「新たな言説」 第11章 未来に向けての戦い 結論 レジュメ担当:木下実紀(大阪大学) |
13:30-15:00 | 第二部 映像にみる30年 ヴェールをまとい始める女性たち―『Egypt, A Veiled Revolution』1982(26分) コメント(各10分) 岡真理(京都大学) 後藤絵美(東京大学) 議論 |
15:00-15:20 | コーヒーブレイク |
15:20-17:20 | 第三部 パネルディスカッション「記憶と記録からみる30年」 モデレーター 岡真理 パネラー(各10分) 藤元優子(大阪大学)イラン 宇野陽子(東京大学)トルコ 野中 葉(慶応義塾大学)インドネシア 帯谷知可(京都大学)ウズベキスタン 山本 薫(東京外国語大学)シリア 質疑応答 |
17:20-17:30 | おわりの言葉 長沢栄治(東京大学) |
主催:新学術領域研究 グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて―関係性中心の融合型人文社会科学の確立(代表:酒井啓子) B01班「規範とアイデンティティ」( 担当:帯谷知可、後藤絵美)
http://www.ioc.u- tokyo.ac.jp/~nagasawa/groups/sabaku.html
共催:中東映画研究会
京都大学東南アジア地域研究研究所CIRAS共同利用共同研究・個別ユニット「社会主義を経たイスラーム地域のジェンダー・家族・モダニティ」(代表:和﨑聖日)
担当:長沢