7月14日,セイイェド・モハンマド=ハサン・モフベル師をお招きして東文研セミナーを開催した。
モフベル師はゴムを拠点に活動する十二イマーム派シーア派のいわゆる聖職者であり,今回はイラン大使館を拠点にラマダーン月中の諸儀礼・行事を執り行うために来日されたものである。
セミナーでは,森本による東京大学および東洋文化研究所に関する簡単な説明の後,参加者の質問にモフベル師が答える形で議論が行われた。同害報復を定めていながら被害者側に寛恕を勧めるという,イスラーム法に見られる法と道徳に対する独特のアプローチ;ホメイニ師の神秘主義がイラン革命とその後のイラン社会に及ぼした影響;シーア派聖職者間にどのような世代間のギャップが見られるか;「叡知(hikma)」という概念の神秘主義とイスラーム哲学とのそれぞれにおける含意とその相違点などについて,若き聖職者であるモフベル師の口から直接伺うことができ,有益な会となった。
なお,やりとりは森本による日本語・ペルシア語通訳を通して行われた。
(文責:森本一夫)
日時:2014年7月14日(月)13:30より最大15:00まで
場所:東京大学本郷キャンパス東洋文化研究所
内容:自由討論
使用言語:ペルシア語(森本が必要に応じて通訳を行いました)
担当:森本一夫
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