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東文研セミナー・緬甸(ミャンマー)勉強会のお知らせ

晩夏の候、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
緬甸(ミャンマー)勉強会を下記の要領で開催いたしますので、ご参集ください。
また、研究会の後、懇親会も予定しております。

配布資料作成および懇親会の会場確保の都合上、参加される方は<返信フォーム>にて、ご連絡ください。

日時: 9月20日(土曜日)15:30 ~17:30

場所:東京大学東洋文化研究所 第1会議室

報告者:藏本龍介氏(東京大学大学院総合文化研究科・学術研究員)

報告題名:「世俗を生きる出家者たち:上座仏教徒社会ミャンマーにおける出家生活の民族誌」


報告要旨

 本発表では、2013年度に東京大学に提出した博士論文の概要を述べる。上座仏教の出家者は教義をどのように実践し ているのか。本発表ではこの問題を、出家者の経済的な問題、つまり「カネ」をはじめとする財の問題に注目して検討する。
 「律(vinaya)」と呼ばれる上座仏教教義は、出家者に対して、財の獲得・所有・使用方法を厳しく制限している。こうした律を守る出 家生活こそが、上座仏教の理想的境地である涅槃を実現するための、唯一ではないが最適な手段であるとされている。しかしその一方で、出家 者といえども、生きていくためには様々なモノやカネといった財を必要とする。したがってこうした律を守るならば、出家生活自体が成り立た ない危険がある。それではこうした教義的理想と経済的現実のジレンマを抱えている出家生活は、現実にどのように成立しうるのか。
 この問題を明らかにするためには、こうしたジレンマに出家者自身がどのように対応しているのか、つまり律をどのように解釈・実践している のか、その具体的な諸相を明らかにする必要がある。そこで本論文では、ミャンマーにおける現地調査(2006年7月~2009年9月にか けて合計1年8ヶ月間)を通じて、現実を生きる出家者の試行錯誤を分析した。こうした作業を通じて、上座仏教における教義(律)と実践 (出家生活)の関係は複雑で動態的な関係を浮き彫りにすることが本発表の目的である。


(東洋文化研究所の場所は下記のURLを参照してください。)

http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_12_02_j.html
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html

*参加される方は、髙橋昭雄(takahashi_at_ioc.u-tokyo.ac.jp) [(_at_)=@]までご一報ください。

担当:髙橋


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登録種別:研究会関連
登録日時:TueAug2617:30:522014
登録者 :髙橋・西村・藤岡
掲載期間:20140826 - 20140920
当日期間:20140920 - 20140920