2026年7月11日に東洋文化研究所にて東文研セミナー「トルコ・アナトリアの食文化と音楽-クルシェヒルを中心に-」が開催された。本セミナーは、日本トルコ交流協会との共催による第1回講演会でもあり、研究者に限らず広く一般の参加者にも向けて行われたものである。講師として、オスマン帝国の遊牧民の研究で知られる、イスタンブル5月29日大学のイルハン・シャーヒン教授をお迎えした。シャーヒン教授は、自身の出身地でもあるクルシェヒルの歴史について、15世紀の租税台帳などの史料や、現在にも残る歴史的建造物などをスライドで示しながら説明したのち、郷土料理としてカリンの詰め物料理アイヴァ・ドルマスや、チーズを使ったスンデュルメ、小麦粉から作った生地を使ったドンデルメなどを、写真を見せながら紹介した。また最後に、クルシュヒルのアブダル(アプタル)と呼ばれる楽師たちの伝統についても触れた。
続いて、東京理科大学の今城尚彦氏がサプライズゲストとして参加し、トルコ民謡を伝統的な弦楽器サズの弾き語りで上演した。2曲目ではシャーヒン教授も加わり、木匙2本を楽器としてサズと歌に合わせて鳴らす演奏を披露した。
対面参加のみで開催された本セミナーには45名の参加者があった。
日時:2026年7月11日(土) 10:30〜12:00
会場:東京大学東洋文化研究所3階大会議室
講師:イルハン・シャーヒン教授(イスタンブル5月29日大学)
Prof. Dr. İlhan Şahin (İstanbul 29 Mayıs Üniversitesi)
題目:トルコ・アナトリアの食文化と音楽-クルシェヒルを中心に-
Anadolu'daki Yemek ve Müzik Kültürü: Kırşehir Örneği
司会・通訳:澤井一彰(関西大学)
ゲスト(歌と演奏):今城尚彦(東京理科大学)
※本セミナーは、日本トルコ交流協会との共催による第1回講演会として、科研費基盤C「オスマン朝の都イスタンブルにおける「共生」の食文化史研究」(研究代表者:澤井一彰、課題番号25K04408)の助成を受けて開催されました。