本書は、延世大学校文科大学長の白永瑞先生の日本語による初の単著である。韓国における中国近代史の専門家であると同時に雑誌『創作と批評』の編集主幹として長年取り組んできた研究と批評の成果が、本書に集約されている。
近代東アジアの矛盾が集約された「核心現場」から、共生に対するあらたな構想力を獲得しようとする「共感と批評としての歴史学」さらには「社会人文学」は、日本の学術界にも重要な示唆を与えることだろう。
同時代の証言者としての白永瑞を明らかにした巻末のロング・インタビューも是非御一読をお願いしたい。
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