News

第10回 UIA The lecture 「肖像広告:清末蘇州書舗唐少村興賢堂と中日書籍貿易」のお知らせ

この度、EAAでは以下のイベントを開催いたします。

 

第10回 UIA The lecture 肖像広告:清末蘇州書舗唐少村興賢堂と中日書籍貿易

 

講師:林振岳先生(上海交通大学人文学院副教授)
日時:2026年4月30日(木)13:00-15:00
場所:東京大学東洋文化研究所3階大会議室(※対面のみ)
使用言語:中国語

講座概要
広告伝播史および印刷史の研究において、「唐少村興賢堂」は長らく明代書坊における肖像広告の典型例とされてきた。唐少村は自らの肖像を広告として用い、「本坊精選新旧足冊好板書籍、倘有残篇短缺、認明興賢堂書鋪唐少村無」といった品質保証の文言を付し、伝統的な書業広告の中でも特異な存在とされている。従来の研究では、その活動時期は明万暦年間に位置づけられ、書誌学上も出版書坊として著録されることが多かった。

  図像表現、書目調査および書物流通史の観点から再検討すると、唐少村の笠を戴く肖像広告は清代における肖像蔵書印の影響のもとに成立したものであり、明代に遡るものではないと考えられる。さらに、当該広告を有する現存書籍五十余種の調査により、興賢堂は清道光年間に蘇州で活動した新旧書籍の販売書鋪であり、出版書坊ではなかったことが明らかとなる。
  加えて、清代後期における「蘇州→長崎」という中日書籍貿易ルートの歴史的背景から検討すると、唐少村は蘇州の書店経営者として漢籍の対外輸出に関与していたことがうかがわれる。その肖像広告は主として日本向けの輸出書籍に用いられたと考えられ、これにより清末における蘇州書店の漢籍外銷の一端が復元される。

https://www.eaa.c.u-tokyo.ac.jp/events/10th-uia-the-lecture/

 


登録種別:研究会関連
登録日時:TueApr716:00:382026
登録者 :胡、神林
掲載期間:20260409 - 20260430
当日期間:20260430 - 20260430