2026年9月15日(火)16時00分から17時30分まで、東京大学東洋文化研究所において、ミシガン州立大学のマーラ・ライヒトマン教授を講師に迎え、「開発としてのダアワ――アフリカにおけるクウェートのイスラーム慈善活動」と題する東文研セミナーを開催した。
ライヒトマン教授は、クウェートを拠点とするNGO、ダイレクト・エイド(旧アフリカ・ムスリム・エージェンシー)のタンザニアおよびセネガルにおける活動について、自らのフィールドワークにもとづく知見を紹介した。報告は、同団体の現地における具体的な活動と、それを支える組織のあり方の双方に及ぶものであった。こうした検討を通じて、同団体を湾岸諸国におけるサラフィー主義的なダアワ(布教)組織の一つとして単純に位置づける傾向のある欧米の研究に対して、その見方を再考する必要性が説得的に示された。
講演後には活発な質疑応答が行われ、参加者の一人からは、類似のクウェート系組織が日本在住のムスリムを対象に行っている活動について情報提供があった。そこからは、こうした日本での活動とアフリカにおける活動との比較、さらには両者のあいだに存在しうるつながりを検討するという、興味深い研究の可能性も浮かび上がった。
夏季休業期間中の単独開催という条件にもかかわらず、オンラインで8名、会場で4名の参加を得た。
Speaker: Professor Mara Leichtman (Associate Professor, Department of Anthropology, Michigan State University; https://scholars.msu.edu/scholar/8454/MARA-LEICHTMAN?unitId=665&unitType=2)
Date and Time: September 15 (Tuesday), 2026, at 16:00-17:30 JST
Venue: Room 304 (3F), Institute for Advanced Studies on Asia, Hongo Campus, University of Tokyo (東京大学東洋文化研究所3階、第一会議室) and online via Zoom.
Chair: Professor Kazuo Morimoto (Professor of Islamic and Iranian History, Institute for Advanced Studies on Asia, University of Tokyo)
Co-organized by the Institute for Advanced Studies on Asia, University of Tokyo (Tobunken Seminar) and the JSPS Kakenhi Project “‘Sunnis’ and ‘Shi‘is’: Historical Inquiries into Confessional Identities and Mutual Perceptions” (23H00674).