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東文研セミナー「民俗学の論点2014 ―いま民俗学が論じ、取り組むべきこと―」が開催されました

開催日時: 2014年9月28 日(日)13:00~

開催場所: 東京大学東洋文化研究所 3階大会議室

発表者: 第四期研究企画委員(全員を予定)

コーディネーター: 菅豊(東京大学)、島村恭則(関西学院大学)、鈴木洋平(東京都市大学)、塚原伸治(東京大学)、川田牧人(成城大学)

趣旨:
  現代民俗学会の設立主旨には、①先鋭化(新たな理論の構築)、②実質化(他分野との対話と開かれた議論の土台)、③国際化(国際的な広がりをもった交流)という三点の課題が謳われています。つまり民俗学研究を深め、開いていくことはこの学会のおおきな目標であるといえます。しかしその深めかた、開きかたには各自の立場やアカデミック・ポリシー、指向性、活動範囲などによって、さまざまな戦略が考えられます。とりわけ、②の他分野との対話に力点をおいて開いていくのか、③の国際的交流から開いていくのか、あるいはまた、すでに他分野に開かれた海外の民俗学研究から他分野を〈間接輸入〉すると同時にそのような他分野との協働のありかたそのものを学ぶのか、などなど、多様な道筋が想定されます。所期の目的を達成するためならばどれか一つに限定する必要はなく、その多様性の承認からはじめの一歩が生まれることが予感されます。
  学会活動も第四期に突入するにあたり、その初回の研究会では初志にもどって、このような点を徹底的に討論したいと思います。具体的には、上記の三つの課題を深めうるような研究会のトピック自体をおたがいに持ち寄り、それぞれの意義や必要性、可能性などを議論するのです。どこかで誰かがいつの間にか決めてしまっている研究会トピックではなく、自分たちで考えたい議論したいトピックで研究会を構成するのです。
  といっても、いきなり学会員全員が放談するのでは収拾がつかないかもしれません。このセッションの終わりには、今期の研究会の主要方針がかたまることがゴールなわけで、少しでもそれに接近できることが会の目的です。そのために、研究企画委員各自が、研究会でとりあげるべき課題をもちよってプレゼンテーションします。また今期の新機軸として、次世代会員を中心とした「次世代ユニット」を立ち上げますが、このユニットが研究会を担当するときのトピックを議論する公開ディスカッションもおこないます。これらをふまえ、フロア・ディスカッションによって、今期の7回の研究会と2回の年次大会の大まかな内容を決めていきたいと考えています。(文責:川田牧人)



主催/共催: 現代民俗学会、東京大学東洋文化研究所班研究「東アジアにおける『民俗学』の方法的課題」

担当:菅



登録種別:研究活動記録
登録日時:Thu Oct 2 15:20:58 2014
登録者 :菅・塚原・藤岡
掲載期間:20140928 - 20141228
当日期間:20140928 - 20140928