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2018年度 第3回 定例研究会「南アジアの土地と社会:東インド400–1250」が開催されました

報告

  2018年10月11日(木)14時より、2018年度第3回定例研究会が大会議室にて開催された。発表者は古井龍介准教授で、「南アジアの土地と社会:東インド400–1250」と題する研究報告が行われ た。約30名あまりの参加者があり、中世初期ベンガル社会の変容について、方法論や研究の意義を含め、活発な議論が交わされた。

当日の様子

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開催情報

日時:2018年10月11日(木)14時~16時

会場: 東京大学 東洋文化研究所 3階 大会議室

題目:南アジアの土地と社会:東インド400–1250

報告者:古井龍介(東京大学東洋文化研究所)

司会:髙橋昭雄(東京大学東洋文化研究所)

コメンテーター:馬場紀寿(東京大学東洋文化研究所)

使用言語:日本語

発表要旨:
 報告者は中世初期(5~13世紀)に銘刻された碑文、特に土地や村落の施与を記録した銅板文書を中心とする史料を用いて、同時代のベンガル における農村社会の諸側面を研究してきた。その成果はまず2007年提出の博士論文に結実したが、10年余にわたる書き直しを経て、ようやく単著として出版される見込みとなった。このよう な書き直しを要求したのは、報告者自身も度々携わった新出碑文の発見による史料の増大もさることながら、それらを含む史料を読み込む過程で生じた重点の変化と新たな視点/問いの導入 であった。本報告では、これらにより得られた新たな知見、特に農耕拡大および農業経営の形態と、それらと密接に関わる諸社会集団間の権力関係と矛盾を中心に、中世初期ベンガル社会が 経験した、土地と社会をめぐる歴史変化を論じる。

担当:古井



登録種別:研究活動記録
登録日時:ThuOct1810:23:312018
登録者 :古井・藏本・藤岡・野久保(撮影)・田川
掲載期間:20181018 - 20190111
当日期間:20181011 - 20181011