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「魂の脱植民地化の新しい展開」研究会のお知らせ(11月26日)

「創発的言語習得法〜パフォーマンス・アプローチ〜」

報告者: 方美麗(お茶の水大学グローバル教育センター 外国人教員)
コメント:本條晴一郎(東京大学東洋文化研究所特任研究員)
司会:  安冨歩(東京大学東洋文化研究所教授)

方博士の開発したパフォーマンス・アプローチは、学生が勉強したものを利用して、彼ら自身で創作し表現することによって学習効果を高めるものである。
言語学習段階を教材知識の吸収・表現と、ドラマの作成・表現の二段階に分け、コース、教材、教室活動、ドラマをそれぞれデザインし、評価法及び学習動機によるフィ—ドバックを組み込んだものである。
学習者の意欲にもよるが、普通週二回の半年の授業では、
日常会話で500以上の単語を使えるようになる。

元来は日本語および中国語を素材として開発されたが、その後台湾(福建)語に拡張し、さらには欧州の研究者の依頼によって、絶滅危惧言語の若い世代への継承にも応用し、著しい成果を挙げている。

この手法は、当研究会の推進する創発研究の観点から見て、非常に興味深い。
知識の一方的な提供と、その習得程度のテストは、受け手の動的な側面を無視して行われるならばハラスメントの構造と一致する。
この観点からすれば教育とは、学習者の主体性を重視し、その展開ために必要な知識を提示することだと考えられる。

本研究会では、パフォーマンス・メソッドの実際を、過去の実践のビデオのほか、実際に初歩的手法を実施して頂くことで、提示していただくと共に、ハラスメント理論の観点から、その理論的背景を探索することとしたい。

日時: 2009年11月26日(木) 4時〜6時
場所: 東京大学 東洋文化研究所 三階 第一会議室

登録種別:研究会関連
登録日時:Thu Nov 26 10:56:22 2009
登録者 :研究支援担当
掲載期間:20091126 - 20091126
当日期間:20091126 - 20091126