発表者:後藤雅 (プリンストン大学東アジア学科博士課程)
日時:2015年12月10日(木)17:00~18:00
会場:東京大学東洋文化研究所 1F ロビー
使用言語:英語
発表概要:
「文学」は明治期の日本において芸術の一種と認識されるようになる。文学イコール芸術という図式は現在では自明のこととして受け入れられているが、明治期の「文学」は史学や美文、漢籍など幅広い領域を示し得た。「文学」が芸術として立ち上がってきたこと、またそれに伴いその他の可能性が排除されていったことは、明治日本が抱えた国家の建設、近代化、技術革新といった問題系と無縁ではない。本発表では「虚実」という一対のレトリックに着目し、それがいかに「文学」と芸術の橋渡しとして機能したかを論じる。
主催:東京大学国際総合日本学ネットワーク(GJS)
共催:東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク(ASNET)
問い合わせ:gjs[at]ioc.u-tokyo.ac.jp
http://gjs.ioc.u-tokyo.ac.jp/ja/events/post/20151210_gjs_seminar/