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(11/11)東文研セミナー 「『初渡集』に記された、日本使節に対する明朝の接待制度」

タイトル: 「『初渡集』に記された、日本使節に対する明朝の接待制度」
報告者: 朱 莉麗(復旦大学文史研究院 助理研究員)
司会者: 羽田 正(東京大学東洋文化研究所長)
日時:   2010年11月11日(木)午後2時~4時
場所:   東洋文化研究所3階大会議室
言語:    中国語(通訳あり)

11月11日(木)、東文研セミナーが開催され、復旦大学文史研究院助理研究員の朱莉麗さんが研究発表を行った。発表の表題は、「『初渡集』に記された、日本使節に対する明朝の接待制度」である。16世紀前半に朝貢使節として明朝を訪れた日本僧による記録を丁寧に読み込み、これを中国語史料と対照させながら、明朝当局による日本使節への対応を具体的に明らかにし、それが他の外国使節や前世紀の日本使節への対応とどのように異なるのか、その理由は何かを論じた実証的な報告だった。朱さんは日本語を話すが、今回の報告は中国語で行われ、大野特任准教授がそれをスムーズに通訳した。報告後、聴衆との間で活発な意見交換が行われ、有意義な学術交流の機会となった。

東洋文化研究所は、復旦大学文史研究院との学術交流協定に基づいて、朱莉麗さんを1ヶ月間招聘した。このセミナーは、朱さんの人柄や研究内容を詳しく知ってもらい、今後彼女と日本の研究者との間で研究協力がスムーズに行われるように企画された。セミナー終了後もその場で朱さんを囲んで討議が熱心に続き、企画の趣旨は十分達成されたといえよう。本研究所は今後も交流協定を結んだ復旦大学文史研究院やプリンストン大学東アジア研究所から、随時研究者を招聘して、今回と同様のセミナーを開く予定である。

(以下、当日の様子)

 

 


登録種別:研究活動記録
登録日時:Thu Nov 18 11:12:45 2010
登録者 :研究支援担当
掲載期間:20101111 - 20101230
当日期間:20101111 - 20101111