東文研「世紀交替期中国における文化転形」研究班 2010年第2回研究会
東文研国際セミナー「歴史叙述の視点」
林少陽先生講演(香港城市大学中文系副教授)
日時:2010年12月11日(土)
場所:東京大学 東洋文化研究所3階 第一会議室
共催:科研費 基盤研究(B)「世紀交替期中国の文化転形に関する言説分析的研究」
(代表:砂山幸雄 21320025)
*使用言語:日本語
*出席に登録は必要ありません。
15:00 開会
15:10-16:30 講演:明治日本の文学史叙述と中国:ヘーゲル主義の視点において
コメント:尾崎文昭
16:30-17:50 討論
17:50 閉会
趣旨:東文研「世紀交替期中国における文化転形」研究班は,文化各相における転形の
ありようを討議研究しているが,今回は,昨年まで東京大学教養学部准教授であり,
『「修辞」という思想――章炳麟と漢字圏の言語論的批評理論』(白澤社, 2009年)
を上梓し,日本の各種雑誌で旺盛に論文を発表してきている林少陽先生に,歴史認識と
叙述に関するお話しを伺うことにした。
林少陽先生:1963年に広東で生まれ,厦門大学外文系を卒業後,吉林大学大学院修士課程
で日本文学を学ぶ,その後東京大学総合文化研究科で博士号を取得。2004-2010年の間,
同教養学部で助手および特任准教授を務めた。現在,香港城市大学中文系副教授。
主著に『「修辞」という思想――章炳麟と漢字圏の言語論的批評理論』(白澤社,2009年)
があり,論文には「漢字圏文脈のモダニズム文学――近代修辞批評の系譜における横光
利一の批評理論について」(『比較文学研究』92号,2008),「現代思想としての西脇の
詩学理論--そのロマン主義とヘーゲル主義批判をめぐって」(『思想史研究』9号,2008),
「ナショナリズム 「人民」から「国民」へ――中国の民族主義を考える」(『世界』2006
年2月号),「「文学」という概念――「文」「史」の学としての夏目漱石の『文学論』」
(『思想史研究』号,2006) など多数がある。
◆ 連絡先:東京大学 東洋文化研究所
尾崎文昭 E-mail: ozaki@ioc.u-tokyo.ac.jp