香港大学文学部日本研究学科より中野嘉子氏をお迎えし、日本初の太平洋線就航に向け、客室乗務員の教育とPRに関わった人たちを通じて、「新しい女性」について考えます。
多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
日 時:2017年5月20日(土) 14:30-17:00
場 所:東京大学 東洋文化研究所 3階第一会議室
プログラム:
14:30 | 趣旨説明: 山口みどり(大東文化大学) |
14:40 | 講演: 中野嘉子 (香港大学) 「1953年、羽田に降り立った女性教官 27歳のアメリカ人と37人の日本人客室乗務員」 |
15:30 | コーヒーブレイク |
15:50 | コメント: 高 媛 (駒澤大学) |
16:00 | 質疑応答 |
17:00 | 閉会 |
講演要旨:
1953年8月10日の深夜、羽田空港のタラップにアメリカ人女性がひとり降り立った。アリス・アトウッドさんは、ベテラン「スチュアデス」で27歳。戦後初の国際線定期便就航に向け、準備を本格化していた日本航空が、ユナイテッド航空から招聘した客室サービスの教官だった。それから8ヶ月間に渡り、彼女は日本航空の男女37名の客室乗務員を徹底的に指導する。同時に、鋭い観察眼で日本社会を見つめ、アメリカのプレスにコメントも残している。新しい日本人女性を育てたアトウッドさんは、新しいアメリカ人女性でもあり、未婚でエアラインの仕事を42年間続けた。彼女の見た日本の価値観、そして異文化間でのその揺らぎと戸惑いを追う。
その他:参加自由、事前登録不要
言語:日本語
問い合わせ: kakennewwomen[at]gmail.com
主催: 科研「新しい女性」とアジアの近代―情動にみる思想・価値観の形成過程の比較研究」(代表:山口みどり)
共催: 東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク(ASNET)、東京大学 東洋文化研究所(IASA)